こんにちは!
元特別支援学校教員の「きりん」です。
国立の教育系大学院を卒業後、教員として2年働いていました。
今は少しでも同じ境遇の先生の助けになればと思いフリーランスとして活動しています。
本記事では、
特別支援学校で働いていいるんですが、最近辞めたい気持ちが強いです。
みんなの辞めたいと思う理由や改善策について知りたいです。
と言う悩みを解決する内容になっています。
僕自身、通常学級はもちろん特別支援学校の知的障害と肢体不自由の重複障害学級に1年ほど勤めていました。
また、大学の時と院生の時、そして教員を辞めてから、全てで就職活動をしてきているので退職や転職関係についても経験があります。
本記事では、特別支援学校の現状をご紹介するとともに、特別支援を辞めたいと思う理由やその対策について、転職や退職についてもできるだけ具体的にご紹介します。
記事を読み終えるころには、特別支援学校を辞めたいという漠然とした不安が軽くなり、明日への希望を持てるようになります。
※仕事に疲れ切っていしまったという方は「「教員は疲れた辞めたい…」と感じた人が読むべき記事。」もご覧ください。助けになれるかもしれません。
特別支援学校教員を辞めたい!その理由と対策!5分で心が軽くなる
【特別支援学校教員を辞めたい!】特別支援学校教員の現実
まずは、特別支援学校の現状をご紹介します。
文部科学省「平成29年度公立学校教職員の人事行政状況調査について」の平成29年度のデータによると、教員の精神疾患による病気休暇の人数は以下の通りです↓↓↓
注目すべきは特別支援学校のA/Bの行に書かれた割合の値です。
特別支援学校は他の校種に比べて精神疾患の割合が高いことが分かりますよね。
なので、「特別支援の教員を辞めたい!」と思うことは全く持って普通のことで、辞めたいと思っていること自体に悩む必要は無いということです。
特別支援学校は精神的に過酷な環境にあります。
【特別支援学校教員を辞めたい!】特別支援学校教員を辞めたい理由
それでは、みんながどんな理由で特別支援学校の教員を辞めたいと思っているのか見ていきましょう!
一つずつ詳しく説明はしませんが、以下のような感じです。
- 少人数ですべての仕事をしなければならないのが辛い
- 子供の糞尿の処理に耐えられない
- 重複障害など、合併症が多いと指導が難しい
- ネグレクトや差別、モンスターペアレントなど保護者への対応が難しい
- 医療関係者との会議や連携が大変、時間がない
- 複数人で担任を持つため、人間関係が難し
- 子供の急な体調や気持ちの変化に戸惑い、瞬時に適切な対応ができない
- 自分の教えたい内容と違う
- 子供の介護に体が耐えられない(腰や体力)
どれも特別支援に勤めている方なら共感できる内容かと思います。
特に、人間関係の悩みや糞尿の悩みは新卒の方に多い悩みでもありますよね。
逆に、介護に体が耐えられない、会議や連携が大変など、身体的・時間的な悩みは中高年の先生に多い悩みです。
【特別支援学校教員を辞めたい!】特別支援学校教員を続けるための対策
続けて、上記の辞めたい理由を改善するための対策についてご紹介します。
と言ってもすごく基本的なことです。
- 校長や教頭・部長など、管理職に相談してみる
- 複数の免許を持っているなら別の校種に移ってみる
- 保護者には個人的な連絡先を教えない
- 本を頼ってみる
この4つ。
経験上、特に大事なのは1.「校長や教頭・部長など、管理職に相談してみる」かと思います。
【特別支援学校教員を辞めたい!】校長や教頭・部長など、管理職に相談してみる
何はともあれ、管理職に相談するのが一番手っ取り早いです。
「報告・連絡・相談」は基本ですが、意外とできていない方が多い印象です。
管理職は職員のマネジメントも業務に含まれますし、実質的な最終決定は全て管理職が行います。
例えば、「人間関係で困っていて、退職を考えている」くらい強めの相談を持ち掛ければ、特別支援学校なら担任の配置換えをしてくれたり、校務分掌などで関わらない様に配慮してくれます。
僕も退職の旨を校長先生に相談したときは、「辞めるくらいなら他の学校に移ってはどうか?」と提案してくれました。
学校は今深刻な人手不足なので、退職と言うワードを出せば大概は何とかなります。
【特別支援学校教員を辞めたい!】複数の免許を持っているなら別の校種へ移ってみる
もし複数の教員免許を持っているなら、今とは別の校種に移るのも手です。
知っているとは思いますが、校種が違えば業務内容もガラッと変わります。
例えば、小学校勤務で保護者対応に耐えられないのなら、高校や中学校勤務にすれば、保護者との関わりも格段に減ります。
僕は、元々通常級の小学校で毎月残業時間が100時間越えでしたが、特別支援に移動になったとたん月の残業時間が20時間に減りました。
【特別支援学校教員を辞めたい!】保護者には個人的な連絡先を教えない
今更ですが保護者には自分の連絡先を教えない様にしましょう。
自分の連絡先を教えないだけで、土日や学校から帰った後に仕事のことを思い出したり、時間をとられたりすることが無くなります。
こういった小さなことがストレス改善に大切です。
おそらく今は学校全体で個人の連絡先は教えない様に指導が入っているとは思いますが、いまだに教える風潮があるので気を付けてください。
確かに、共働きで帰りが遅い保護者の方がいたりすると、LINEやメール、勤務時間外に電話のやり取りをしなければ連絡がつかない場合もあります。
ですが、それは連絡のつかない保護者の責任であって、あなたの責任ではないです。
連絡が取れなくて、でもどうしてもすぐに伝えることがある場合は、学年主任や教務主任、事務の先生などに伝えてもらうようにしてください。
くれぐれも自分の連絡先は教えちゃだめですよ!
【特別支援学校教員を辞めたい!】本を頼ってみる
なんだかんだ本を読むと新しい気づきがあります。
僕も本によく助けられます。
ここで紹介するのは、言わるゆるベストセラーで、教員なら一度は目を通しておて損はない本ばかりです。
もしかするとすでに読んだことがある人もいるかもしれませんが、悪しからず。
【特別支援学校教員を辞めたい!】そもそも無理に続ける必要はない
上記では続けるための対策につて色々ご紹介してきましたが、正直言って、そもそも無理に教員を続ける必要はないです。
人には向き不向きがありますし、教員と言う職業は数多くある職業の1つでしかありません。
無理に教員を続けなくても、あなたに合う仕事は他に幾らでもあるからです。
【特別支援学校教員を辞めたい!】人間は知っている中からしか選べない
あなたは、世界にある職業の種類を何個言えますか?
多く言えても100個くらいですよね。ですが日本だけでも職業は17,209種類もあるそうです。
そして、人間は知っている中からしか選択することができません。
つまり、職業が17,209種類あっても100種類しか知らなければ、100種類の中からしか選べないということです。
これってめちゃくちゃもったいないです。
辞めたいと思っている教員をするより、自分の大好きなことをとことんする方が、イチロウ選手のように世界の大スターになれるかもしれないし、吉田 沙保里選手のように霊長類最強になれるかもしれないわけです。
少なくとも、今よりは人生を楽しめると思いませんか?
【特別支援学校教員を辞めたい!】選択肢を知ることから始める
まあ辞める辞めないは一先ず置いておいて、自分の選択肢を知ることから始めることが大切です。
「あぁ、自分にはこういう選択肢もあるのか」と分かるだけで、心に余裕が生まれます。
僕も教員をやっていた時は、「教員を辞めたら自分には何も残らない」とか「ここで逃げたらどこへ行っても逃げる」とか「石の上にも三年」とか本当に色々な不安やジレンマを持っていました。
当時は続けなきゃいけないのに、続けたくないという矛盾した想いで本当に押しつぶされそうでした。
でも、実際に行動して、自分の選択肢を知ったとたん、「別に教員にこだわる必要はないんだ」ってすごく安心したのを覚えています。
はじめから行動に移すのは勇気がいると思いますので、まずは簡単なことから始めましょう。
【特別支援学校教員を辞めたい!】選択肢を知るには転職サイトが手っ取り早い
自分の選択肢を知るには転職サイトを見るのが一番手っ取り早いです。
- どんな職業があるのか?
- どんな職業に興味が湧くのか?
- どんな職業ならできそうなのか?
- どんな手順で転職するればよいのか?
などなど自分の選択しについて全て知ることができます。
転職サイトの選び方としては、企業登録数の多い大手を見るのがベストです。
- マイナビエージェント:言わずと知れた転職サービスです。登録必須です。
- リクルートエージェント:ここも超大手です。非公開求人登録数がNo1です。登録必須です。
- マイナビジョブ20’s:もし20代で転職するならこちらも登録しておきましょう。よりサポートが厚いです。
具体的な教員の転職先が知りたい方は「教員の転職先はどこ?おすすめの転職先と転職を成功させる秘訣」を見てください。
まとめ:特別支援学校教員を辞めたい!その理由と対策!5分で心が軽くなる
上記を理解することで、特別支援学校を辞めたいという漠然とした不安が軽くなり、明日への希望を持てるようになります。
最後にもう一度復習しておきましょう!
- 特別支援学校教員の現実
- 特別支援学校の休暇率は最も高い
- 特別支援学校教員を辞めたい理由
- 精神的苦痛に加え身体的苦痛を伴うものが多い
- 特別支援学校教員を続けるための対策
- 校長や教頭・部長など、管理職に相談してみる
- 複数の免許を持っているなら別の校種へ移ってみる
- 保護者には個人的な連絡先を教えない
- 本を頼ってみる
- そもそも無理に続ける必要はない
- 人間は知っている中からしか選べない
- 選択肢を知ることから始める
- 選択肢を知るには転職サイトが手っ取り早い
特別支援は大変なことも多いですよね。
ですが、少しづつ行動していかないと今の状況は何も変わりません。
まずは自分の選択肢を知りましょう。
- マイナビエージェント:言わずと知れた転職サービスです。登録必須です。
- リクルートエージェント:ここも超大手です。非公開求人登録数がNo1です。登録必須です。
- マイナビジョブ20’s:もし20代で転職するならこちらも登録しておきましょう。よりサポートが厚いです。
本気で教員を辞めたいと考えているなら「小学校教員を辞めたい!事前に知っておくべきことと円満に辞める方法」をご覧ください。退職の具体的な方法について書かれたいます。
※小学校教員を事例に書かれていますが、特別支援でも内容は一緒です。
以上、「特別支援学校教員を辞めたい!その理由と対策!5分で心が軽くなる」でした!
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