本記事では、
常勤講師は肩書は公務員だとしても、期限付きで安定しない面もあり、不安も多いかと思います。
そんな「教員採用試験に落ちてしまって常勤講師をせざるおえない方」
「食つなぐための仕事として常勤講師をされている方」など、
公立学校の常勤講師をされている方のお役に立てればなと思います。
私自身、常勤講師をしていた時期もあるので、その経験も踏まえてお話しできたらなと思います。
お金にまつわること(給料、ボーナス、退職金)は気になるところだと思いますので、詳しく見ていきましょう。
本記事を読むことで、多少なりともお金に関する見通しを持つことができます。
※初めに、教員のメリット・デメリットについて知りたい方は「教員を辞めて良かったこと悪かったこと5選」をご覧ください。
常勤講師の給料
常勤講師の最高給料月額は29万円になります。
常勤講師の場合、10年間勤めるとそこから給料は上がりません。
初任の給料は22万円前後で始まり、1年に7千円ほど昇給していきます。
正規採用の教員は22万前後から始まり、1年に1万円ほど昇給していきます。
ですので、常勤講師と正規採用の教員とでは年数を重ねるごとに貰える給料に差が出てきます。
さらに詳しくお話しすると、教員の給料は、級と号と言うもで決まっています。
この級と号が高ければ高いほど高給です。
どの様にこの級と号が決まるかのお話をします。
まず級は役職によって決まります。
- 常勤講師は1級
- 正規採用は2級
- 教頭は3級
- 校長は4級
といった具合です。
役職が変わらない限り、何年務めても級は変わりません。
次に号です。
号は勤続年数と持っている免許の種類によって変わります。
常勤講師の場合、
- 新卒採用、1種免許で1級-25号です。
そこから1年で4つずつ号が大きくなりますので、
- 2年目では1級ー29号となります。
正規採用の場合、
- 新卒、1種免許で2級ー1号から始まり、同じく1年で4号ずつ大きくなります。
正規採用の方と常勤講師の方は級がそもそも違うので、号が大きくても、もらえる給料も差は開いてしまいます。
【常勤講師の給料】常勤講師のボーナス
常勤講師はボーナスが出ます。
基本的に年に2回、夏と冬に貰うことができ、正規採用の方と同じです。
私の勤めていた自治体では、6月の下旬に1回、12月の上旬に1回の計2回でした。
満額でボーナスをもらえたとしてら1年間で4.5カ月分の給料分もらうことができます。
初任の方の初めてのボーナスは4月からの6月の間の2月間勤務のボーナスになるので、満額はもらえず、10万円前後になります。
しかし、常勤講師でも、引っ越しに掛かったお金は出してくれます。
もし4月に引っ越し代等の申請をしていればその頃に一緒に帰ってきますので、少し得した気分にはなれますよ。
引っ越しでもらえる金額は距離によって違うので事前に事務の人に聞いてみると良いです。
私の場合は、一番近い支給額で最高10万円だったので安くてもそれくらいは出していただけると思います。
注意点としては、引っ越しのために買った、段ボールやガムテープ、カッターなどはお金が下りませんので気を付けてください。
あくまで引っ越し代のみです。
また必ず領収書がなければいけないので大切に保管しておきましょう。
【常勤講師の給料】常勤講師の退職金
常勤講師は1年ごとに退職金が出ます。
金額は10万円前後です。
しかし、たとえ5年務めたとしても1年ごとに退職金を貰うことになりますので何年務めても、毎年10万円前後と言うことになります。
その理由は常勤講師が半年契約または1年契約だからです。
契約が満期に達すると書類上、一度退職をすることになります。
つまり、2年常勤講師で働いたとしても、書類上は、1年目で一度退職して、2年目で再就職したという形になります。
また、本来、退職金は勤めた年数に調整額をかけるので、長く務めるとその分退職金が増える仕組みになっています。
しかし常勤講師は退職金を安く収めるために、契約満期がギリギリ1年を越さないように設定されています。
【常勤講師の給料】まとめ
本記事では、
- 給料
- 初任22万前後から1年ごとに7千円ずつ昇給
- 10年で最高給料月額29万円に達し、頭打ち
- ボーナス
- 6月と12月の年に2回ボーナスがもらえる
- 合計4.5ヵ月分の給料
- 退職金
- 何年務めても1年ごと10万円前後の退職金がもらえる
コメント