こんにちは!元教員のきりんです。
「学校の先生って夏休みは何してるの?」
「子どもがいないからやることないんじゃない?」
「学校の先生って長期休暇が取れて羨ましい」
夏休みというとこんな声が多く聞こえてきます。(笑)
私自身、「学生時代は学校の先生って夏休み何してるんだろう?」と思っていました。
なので今回、元小学校教員の経験を活かして学校の先生が夏休みに何をしているのかを書きます!
まあ、結論をいうと、やることはあるのはあるんですが子供がいる時と比べれば全然暇です。
記事のテーマ
夏休みは先生も夏休み?
「夏休みは学校に子どもがいないんだから先生も夏休みでしょ!」
と、思いたくなる気持ちもわかりますが、いくら子ども夏休みでも残念ながら先生は夏休みではありません。
ただ子供がいないので業務内容は変わってきますし、1学期の終業式なんか嬉しくてたまりません!
「やっと夏休みだー!!!ひゃっふぉーい!!!」ってなります。
子供が好きで教師になったのに子供がいなくなって喜ぶ先生たち(笑)
でも親でもそうですよね。
たまに子供から解放されたら嬉しいものです。同じです。
話がそれましたが、夏休みにまったく休みを取れないわけではありません。
夏季特別休暇と言って
「夏休み中に5日間必ず休みを取ってくださいね~」っていう休みがもらえます。
それ以外の休みは年休を消化します。
なので夏休みは授業もないので、夏休み中全部休みにすることは可能ではあります。
ただそれをすると年末や春に休めなくなってしまうので、全部を休みにすることはないですね。
夏休みは何をしているの?
じゃあ勤務日は具体的になにしてるの?ってなりますよね。
具体的には、
- 校内研修・校外研修
- プール当番
- 日直当番
- 会議
- 2学期の教材研究
- 2学期の教室準備
- 指導要録・出席簿の作成
- 畑の管理
です。
学校によっては運動会の準備や音楽会の準備、地域の仕事なども入ってくるかと思います。
では詳しく見ていきましょう。
校内研修・校外研修
この研修が結構あるんですよねぇ
人にもよるんですが、若手ほど多いです。
最近では英語やプログラミングを小学校で教えなければならないので、その研修があったり、新学習指導要領の研修があったりと、すべて受け始めたらきりがありません。
任意の研修も多いので、割り切れば受けなくてもいいんですが、管理職からの無言の圧力や、先輩教員からの「え、受けるよね?」的な圧力もあったりなかったりします。
プール当番
プール当番はあるにはありますが多くはないです。
体育係の先生は多めに入っていたりしますが、基本的には1~2回やれば終わりです。
暑いし暇ですけどね。
日直当番
これも多くはないです。
学校の規模にもよりますが、当番が午前と午後で別れていて夏休み中に2日間ほどやればOKです。
日直の仕事は、電話の対応と朝夕の校内見回り、学校の戸締り、簡単な清掃くらいです。
夏休みの始まった直ぐと、夏休みの終わりあたりは電話が多くて大変ですが、それ以外はそれほど大変ではありません。
会議
会議はいつもあるわけでななく、夏休み始まってすぐと終わりに集中してあります。
会議の内容は多種多様なんですが、基本的には1学期の残務関係と2学期の行事関係の会議です。
2学期の教材研究
2学期の教材研究は強制ではないので、やりたい人はどうぞってかんじですね!
でもやってないと2学期が大変です、、、(笑)
ベテランの先生方は何度も経験されているので問題ないのですが、若手から中堅の先生は多少なりともしますね。
宿題の準備や運動会のダンスの振り付けなども夏休みに行います。
2学期の教室準備
これも教材研究と同じで任意です。
多くの先生が夏休みの終わりに取り組みます。
- 掲示物の貼り換え
- 子どもの机や棚の整理
- 破損個所の修繕
- 黒板に子どもへのメッセージなどなど
指導要録・出席簿の作成
意外と知られていないですが、先生には20年間保存の指導要録という書類の作成と、どのような理由で何日欠席、遅刻、早退したかを記入する出席簿の作成が義務付けられています。
これが厄介で、大変時間がかかります。
出席簿は日ごろからコツコツとやっていれば大した負担ではないんですが、指導要録は20年も残るので細心の注意を払って作成しなければならず多くの時間を費やします。
指導要録は学年持ち上がりで、ずっと同じ紙に記入していきます。
なので一年生を担当すると、指導要録に記入する住所や電話番号、入学以前の所在などのひな型を全て一から記入しなければなりません。
大変です。
畑の管理
小学校には畑があります。
畑の管理も先生の仕事です。
毎日水をやったり、雑草を抜いたり、耕したり、、、
暑いので朝か夕方にやります。
夏休みは何してるの?の結論、
夏休みのお給料
夏休みもお給料はちゃんと出ます。
まあ働いてるから当然ですよね。
ただ夏休みは給食が出ないので昼食代がかさむ傾向にあります。
既婚の先生は愛妻弁当を持ってきたりしますが、先生方と外に食べに行くことも多いです。
今と昔の夏休みの違い
聞く話によると、昔は子供の夏休みは先生も夏休みだったそうです。
一応、「研修をしましょうね。」と、なっていたそうなんですが自宅研修が認められていたため、実質休みみたいな。
今では「夏休みはスキルアップのチャンス!研修行ってこーい!」って感じです。
ただ本当にここ最近は自宅研修が秘密裏に認められつつあるとか、、、⁉
ですがこのご時世なので、自宅研修と申告してて外で遊んでることがバレれば絶対問題になるのでくれぐれも気を付けましょう。
まとめ
学校の先生の夏休みの生態が多少分かったでしょうか?
子供が夏休みだからと言って、先生も夏休みなわけではないです。
ただ、子どもがいるときと比べれば天と地ほどの差があります。
正直、子どものいない学校は余裕です。
確かに、研修を詰め込みまくればそれなりに忙しくなりますし、教材研究に力を入れればいくらでも大変にはなるんですが、
だとしても余裕です。
子供がいないとイレギュラーがないし、保護者対応もない、授業や行事に追われることもない。
自分のペースで仕事ができます。
と、いうわけで結論!
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