こんにちは、元小学校と特別支援の教師のきりんです。
実際に教員をしている中で自分を含め教員に向いている人と向いていない人がいるなあ~と思ったので、まとめたいと思います。
特に今、
「自分は教師向いてないかもしれない…」と思っていたり、
「これから教師を目指したいけど向いているか不安…」という人の役に立てばなと思います。
記事のテーマは
- 教師が向いていない人の特徴と共通点
- どんな人が教師に向いているのか
ただここに書いてあることを見て落ち込む必要はありません。
教師に限らず誰にでも向き不向きはあります。
その人が悪いというよりは、その人が選んだ環境が悪いだけです。
その人に合う環境に身を置けば、必ず輝くことができます。
そして最も大切な才能は続けたいと思えるかどうかです。
教員に向いていない人
- 子供があまり好きではない人
- 自分のペースで仕事をしたい人
- 疑問を抱いてしまう人
- 小中学校時代、学校に馴染めなかった人
- クリエイティブなことをしたい人
- 話すことが苦手
- 叱ることができない人
- 一般的な礼儀ができない人
- ストレスがたまりやすい人
- 病気になってしまう人
子供があまり好きではない人
事務の先生や用務員さんでもない限り、学校の先生は四六時中子供と一緒にいます。
そんな中で、子どもが好きではないと地獄です。
のび太がひたすらテスト勉強させられてるような感じです。
教師は一般企業に比べ比較的給料もよく福利厚生もしっかりとしています。
そのため、少し頭が良い人が労働条件だけで就職すると苦労することになります。
はたまた、働いてみたら意外と子供が好きではなかったパターンもあります。
このパターンの人は高校や中学校など子供の年齢を変えてみるとしっくり来たりします。
おすすめです。
自分のペースで仕事をしたい人
教師は自分の裁量で仕事ができるように感じがちですが、実はそうではありません。
教えるべき内容は決まっているし、校務文書も期日がすぐに来ます。
授業中ですら、児童生徒のイレギュラーが常に起こります。
中学校では空きコマがありますが、小学校では空きコマもないので、トイレに行く暇もほとんどありません。
自分のペースで仕事ができるのは、他の先生方が帰った午後8時ごろか早朝6時ごろだけです。
臨機応変にでいる人の方が向いているといえます。
疑問を抱いてしまう人
学校にはよくわからないルールや必要を感じない書類の作成がとっても多いです。
そのことに一々疑問を抱いて、抗議したり腹を立てていたりしていては身が持ちません。
周りの先生方からもよく思われません。
先生方の中にはそのルールや書類が必要だと感じている人も少ないですがいるからです。
しかも年配の方にそんな人が多いのが厄介です。
小中学校時代、学校に馴染めなかった人
これはある意味当たり前かもしれません。
不登校だった人が、学校を変えたくて先生になることがあります。
しかし、学校はそう簡単には変わりません。
いくら担任が頑張っても、学校全体の雰囲気や制度がクラスを一定の範囲で固定してしまいます。
まあこれは良い事でもあるんですが…
もともと馴染めなかった学校で、今度は学校の運営側として、学校生活を率先して取り組まなければならないからです。
本気で変えたいなら政治家になりましょう。
クリエイティブな仕事をしたい人
学校は新しいことが嫌いです。
新しいことは仕事が増えるし、リスクを伴うからです。
公務員なので、無理して子供や保護者にサービスを提供しなくても売り上げや給料に影響はありません。
クリエイティブのレバルにもよりますが、全くでいないわけではありません。
普段の授業を自分の好きなようにアレンジしたり、学年通信の内容を工夫したりすることはできます。
ただ学校行事を変えたり、校務文書を変えるには相当の苦労があることを理解しておいた方がいいと思います。
話すことが苦手な人
「先生は話すことが仕事ではない」、と現場では言われたりもしますが、残念ながら話さなくてもよいという意味ではありません。
普段の授業や児童生徒との会話、保護者対応、教師間のやり取りなど、人間関係を生業としている教師にとって話すことは切っても切り離せません。
ただ話すことは、慣れも大きいので練習すれば支障がない程度には改善するかもしれません。
叱ることが苦手な人
最近は、褒める教育が主流です。
とは言っても子供が悪いことをすれば叱らなければならない場面も多くあります。
そんな場面で、叱ることができないと段々とクラスが荒れてきますし、子どもも叱られないと分かれば、行動はエスカレートしていきます。
新任教師や支援の先生に多いことですが、子どもに気に入られようとすると叱ることができなくなります。
また、視野が広すぎる人も叱れない傾向にあります。
命にかかわることを除けば、子どものすることに善も悪もありません。
見方を変えればどっちともとれるからです。
そんな考えをしてしまいがちな人は小中学校はあまり向いていないかもしれません。
一般手な礼儀ができない人
学校は礼儀の塊です。
特に小学校は、朝の挨拶から、授業中の姿勢、給食指導、宿題の提出まですべて指導していきます。
先生ができないと、子どもから文句も出ますし、あまりにも酷いと保護者が出てきます。
職員室でもそうです。
学校は完全に年功序列で、昔ながらの飲み会も田舎ほどあります。
先生方に気に入られたければ
- 時間を守る
- あいさつをする
- 感謝や謝罪の言葉は言う
くらいはできておいた方がいいと思います。
ストレスがたまりやすい人
学校は他の職種に比べストレスの多い仕事です。
クラスでは毎日なにかしらの問題が起きますし、職員間の人間関係も親密です。
また、外部との関わりもほとんどないので閉鎖的な環境といえるでしょう。
自分で考え方を変えたり、上手にストレスを発散させる方法を知っていないと、すぐにつぶれてしまいます。
何か問題が起きても、ポジティブに捉え前向きに行動できる人が続けやすいでしょう。
病気になってしまう人
教師は心身共に健康でないと続けられない仕事です。
小学校は、全科目を一人で教えるので一日中立ちっぱなしですし、体育も教えなければなりません。
中学校では空きコマがある変わりに部活の指導があります。
家に帰るのは9時10時が当たり前の世界です。
前項でも書いたように、ストレスもたまりやすい環境です。
休職者の60%以上が精神疾患が理由で休んでいます。
体の弱い人は、体力のない人は向いていないかもしれません。
教員という仕事とは
教育公務員とは、良くも悪くも国の定めた方針に従って、子どもを育てる仕事です。
そのため、いくら自分が子供に必要な力だと感じても、国の方針と違えばそれを満足に教えることはできません。
また、歴史も長く組織も大きいため体制が古く、変化もゆっくりです。
年配の先生方は今でも高度経済成長期のような長時間労働至上主義的な考え方をしてる人も多くいます。
そういった体制に疑問を持たずに、決められたことを決められたようにすることが得意な人や体育会系で心身ともに強い人が教員に向いていると言えるでしょう。
教師に向いている人になることはできる!
ここまで読んで絶望した人も多いと思いますが、安心してください。
教師に向いている人になることはできます。
教師にとって一番の資質能力は続けたいと思うかどうかです。
どれだけクラスが荒れていても保護者からクレームがきても教えるのが下手でも、教師を続けていきたいと思う気持ちがある人は、教師を辞めたい完璧な教師よりも優れた資質能力がある人です。
そして逆に向いていなかった人。
それはあなたのせいではありません。
環境が悪かっただけです。
変化を恐れ、現状にしがみつくのではなく、自分が輝ける環境を常に探しましょう。
辞めることは悪い事ではありません。
下記に詳しく書いているので気になる方はどうぞ。
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