こんにちは!
元小学校教員の「きりん」です。
国立の教育系大学院を卒業後、小学校教員として2年働いていました。
今は少しでも同じ境遇の先生の助けになればと思いフリーランスとして活動しています。
本記事では、
- 教員として働いていますが、毎日が辛いです。
- 部活動や保護者対応、長時間労働、人間関係など、忙しく辛く、何もできない自分がむなしいです、、、。
と言う悩みを解決する内容になっています。
実は、「教員が辛くて辞めたい」という気持ちを解決することは難しいことではないです!
僕自身、小学校の教員として働き、悩み苦しんだことがあったので、そこでの経験や知識をお伝えできればと思います。
記事を読み終えるころには、教員が辛くて辞めたい気持ちが軽くなり、自分がどのような行動に移せばよいのかが分かるようになります。
教員が辛くて辞めたい理由と解決策
教員が辛くて辞めたい理由は人それぞれあると思います。
今回は、以下の代表的な辛くて辞めたい理由を基に、解決策を提案していきます。
どれも僕自身が経験した内容なので、信憑性や再現性は高いです。
- 保護者の対応が辛い
- 教員同士の人間関係が辛い
- 臨時採用を続けているが未来が見えない
- とにかく多忙
- 授業が思うように進行できない
- 生徒との関係がうまくいっていない
- 真面目に取り組むほど馬鹿を見る
それでは詳しく見ていきます。
保護者の対応が辛い
教員が辛くて辞めたい理由の一つとして保護者の対応が辛い信頼されていないことが挙げられます。
実際私自身いわゆるモンスターペアレントと言われる保護者の方と接する機会が何度かありました。
具体的には、「給食の配膳の量が少ない」であったり、「授業では計算プリントしかさせていないのではないか」といった内容を攻撃的に伝えられると言ったものです。
保護者対応は「一人で解決しない」が鉄則!
そのままですが、関係の良くない保護者の対応は、一人で解決しないことです!
なぜなら、一人で対応すると余計に関係が悪化するからです。
相手もあなたに敵意を持っていて、あなたも相手に苦手意識がありますよね。
そんな状態では関係がうまくいくはずがないです。
まずは学年主任・教頭に相談
相談相手としては、同僚とかではなく、自分より経験が豊富な先生や立場の上の先生に相談しましょう!
僕は学年主任に初めに相談して、その次に教頭に相談しました。
保護者との直接的なやり取りは担任である僕がしましたが、「どのように対応するのか」や「今後の対応方針」は学年主任や教頭と考えました。
もし学年主任や教頭に相談しても対応してもらえなかった場合は、躊躇せずに校長に相談しましょう。
それでもだめなら教育委員会です。
教員同士の人間関係が辛い
これはあまり知られていませんが教員は人間関係がとても難しい職場です。
なぜなら、一般企業のようにわかりやすい縦社会ではないからです。
校長と教頭以外は基本的にみんな平社員ですからね。
僕は運動会の行進の歩き方がたるんでいるとい理由で50代の男の先生に職員室で盛大に怒鳴られました。
このようにパワハラや人間関係が辛いことはよくある話です。
校長に移動願いを出す
教員同士の人間関係の悪さは、正直自分の力だけではどうしようもありません。
最も有効な手段は環境を変えることです。
つまり学校の移動です。
新任の場合や移動して間もない場合は、移動できないと思っている方も多いかと思いますが、校長先生にしっかりと理由を告げれば移動は可能です。
自分の身は自分で守りましょう!
臨時採用を続けているが、未来が見えない
教員は臨時職員と正規職員の2種類の教員が働いています。
そのうち常勤講師と言われる臨時採用の職員は、正規採用の職員と仕事内容は全く一緒にもかかわらず給与や福利厚生が極端に悪いです。
そのため、あまり将来性がなく、続けていくことが難しいと考える方も多いです。
未来が見えるようになるまで、現場は切り捨てる
常勤講師を続けても未来が見えないことは事実です。
なので、未来が見えるまでは、常勤講師の仕事は適当に終わらせて、未来のための勉強をしましょう!
僕の場合だと、他人に任せられる仕事は他人に任せて、空いた時間にブログやプログラミング、ライティングの勉強をしていました。
たしかに、現場の人間には悪い気持ちも分かりますが、それはあなたが悪いのではなく、未来が見えない様な雇用形態で雇っている県教育委員会が悪いのです。
あくまで仕事は仕事なので未来が見えるまでは割り切って仕事をしましょう!
とにかく多忙!
教員を辞めたい理由にとにかく多忙であることが挙げられます。
小学校教員の場合遅くても朝7時半には出勤し、仕事が終わるのは早くても7時です。
その間休みはほとんどなく、体力が持たない方も多いです。
中学校や高校ではさらに部活動があるため、帰宅するのが9時いや10時というのは日常茶飯時です。
完璧主義を辞める
教員は多忙です。
ですが、教員の中でも多忙な人と、ものすごく多忙な人がいると思います。
多忙な人と、ものすごく多忙な人の違いは、完璧主義かどうかです。
例えば、100点満点のテストを10点から60点に上げることはそれほど難しくないですよね。
でも90点から100点に上げるには10点から60点に上げるよりも沢山の努力と時間が必要です。
教員の仕事も同じで、ある程度見通しが持てたら、「あとは何とかなる」と言う気持ちで切り上げましょう。
授業が思うように進行できない
若手の先生によくあるのが授業が思うように進行できなくてつらいというものです。
授業にはある程度経験と知識が必要で、中々すぐにはうまくいきません。
かといって学校側が何かサポートをしてくれるわけではなく、自分のクラスは自分でみましょうと言う風潮があります。
こういった学校の体制も教員が辛い思わせる要因のひとつです。
授業は経験と知識が必要
授業は車の運転と似ています。
車の運転には、アクセル、ブレーキ、ウインカー、道路標識などの知識と、車を運転する感覚や歩行者の動きの予想など、経験が必要ですよね。
授業も、発問のタイミング、板書、教科の知識、クラスの子供たちの反応など知識と経験が必要です。
ですが、何年か車に乗っていたらいつの間にか運転がうまくなっていますよね!
それと同じで、授業も何度も失敗と成功を重ねることでいつの間にか上手くなっているものです。
本を使うと効率的に学べはする
経験はどうしようもないですが、知識だけなら、本から学ぶことができます!
僕のおすすめの授業についての本を紹介しておきます。
直ぐに使えるテクニックが書いてあります。僕は低学年の担任だったので、わりと効果てき面でした。中高生には通じないのでご注意ください(笑)
授業づくりを総合的に学べる本です。考え方と言うよりはテクニックが中心ですね。中堅以上先生には必要ない内容ですが、初任の先生や基礎から学びたい先生にはピッタリです!
生徒との関係が上手くいかない
子供が好きで教員になった人もいれば、教員免許を持っているのでとりあえず教員になった方も少なからずいます。
子供といっても一人の人間なので、すれ違いやいざこざは日常茶飯時です。
最近では、発達障害の子供も多く通常学級にいるので、余計に大変です。
生徒との関係は修復可能
生徒との関係が上手くいかない原因は、基本的に信頼関係の不足です。(※発達障害傾向の子供は除く)
そして信頼関係の量は相手の笑顔の量です。
つまり、生徒との関係を修復するためには、生徒と一緒に遊ぶこと、話をすること、相手を理解することから始まります。
そして注意すべき点は、クラス単位や性別単位で生徒を見るのではなく、一人の人間として見ることが大切です。
具体的には、朝学校に来て、「〇〇さんおはよう!」と笑顔で声をかけたり、今人気のユーチューバーを予め見ておいて話しを振ってみるなどです。
そんな些細なやり取りが、生徒との関係を良好なものに変えます。
真面目に取り組むほど、馬鹿を見る
教員は良くも悪くも公務員です。
どれだけ頑張っても給料には反映されないしさらに残業でも出ません。
やりがいがあることは事実ですが、納得がいかない部分が多いこともまた事実です。
一般企業への転職を考えてみる
成果報酬型を望むなら一般企業への転職を考えるべきです。
なぜなら、公立学校の教員は、運営元が国であるという性質から、どうしても歩合制の給料体系にはできないからです。
具体的には、不動産業界や証券業界、個人事業主、ベンチャー企業などは成果報酬型の給料体系を採用している所が多く、実力や努力に応じてお金がもらえます。
教員が向いていない人の特徴
続いて教員が向いていない人の特徴についてご紹介します。
- 子供があまり好きではない人
- 自分のペースで仕事をしたい人
- 疑問を抱いてしまう人
- 小中学校時代、学校に馴染めなかった人
- クリエイティブなことをしたい人
- 話すことが苦手
- 叱ることができない人
- 一般的な礼儀ができない人
- ストレスがたまりやすい人
- 病気になってしまう人
大体こんな感じです。
沢山書いてしまいましたが、特に、「病気になってしまう人」は気を付けた方がいいです。
僕を含め、教員をしている友達や知り合いは、うつ病や難聴、自律神経失調症といった病気になって休職しています。
詳しくは「【新卒小学校教師が感じた】教師が向いていない人の特徴と共通点10個」を見てください。
教員が辛いなら辞めた方が良い
正直、僕が一番言いたいことはこれです。
なぜなら世の中には、楽しくて、あなたに合っている仕事が山のようにあるからです。
例えば、僕は教員を辞めて、今は、フリーのライターやブロガーとして働いていますが、教員をやっていた時の100倍幸せです。
たしかに、教員の社会的地位や福利厚生、安定性は魅力的ですが、今後の自分の人生を考えると、辛い教員をするよりも、社会的地位や福利厚生、安定性が多少低くても、毎地に楽しい仕事をしたくないですか?
人間は知っている中からしか選べない
日本には何種類の仕事があるか知っていますか?
厚生労働省によると2011年時点で、17,209種類の仕事があるそうです。
でも、あなたが知っている職業は何種類ですか?
多く言えても100種類くらいじゃないですか?
たった100種類から選んだ教員と言う仕事があっていなくても、あと17109種類の職業の中から自分が心から楽しいと思える仕事を探したらいいんです。
教員にこだわる必要はどこにもありません。
教員が辛くて辞めたい人に、おすすめの仕事・転職先
教員の方がよく行く転職先は以下の4つです。
- 公務員
- 塾講師
- 小学校・中学校・高校・特別支援など別校種
- 民間の教育系
たしかによく行く転職先はこの4つですが、せっかく転職するなら自分がやりたい仕事を選ぶことをおすすめします。
そこら辺については「教員の転職先はどこ?おすすめの転職先と転職を成功させる秘訣」をご覧ください。
教員を辞めて、他の仕事へ転職するためのコツ
教員以外の、他の仕事へ転職するためのコツは2つだけです。
- 転職エージェントを使う
- 徹底的に自分を掘り下げる
この2つがしっかりできていて、それなりにやる気があれば、他の仕事へ転職することはそれほど難しくないです。
詳しく知りたい方は、年代別に見てください。
20代の方向けの記事→「20代教員が転職を成功させる方法!年収・体験談、全てマルわかり!」
30代以上の方向けの記事→「30代教員が転職する3つのコツ!年収・転職先は?全てマルわかり!」
教員が辛くて辞めてから他の仕事へ転職した人の体験談
僕を含め、教員が辛くて辞めてから転職して、幸福度が上がった人は大勢います!
- 教員辞めた。幸福度が半端なく増した。ビール飲みながらゆっくり野球見られる。
- 30代半ばですが、転職に挑戦した自分を褒めてやりたいです。
- 辞める前はどうなることかと思ったけど、無事銀行に職先決まった。
より詳しく知りたい方は「教員からの転職経験まとめ!幸せ?後悔?成功?元教員の本音」を参考にしてください。
教師が辛くて辞めるメリット・辞めてよかったこと
メリットデメリットは上げ始めるとキリがないですが、僕が特にメリットに感じた事をいくつか紹介していきます!
- 土日が自由に使える
- ただ働きしなくていい
- 学校の変なルールに縛られない
- 保護者対応や教師間の人間関係などからの解放
- うつ病などの精神疾患から解放される
こんな感じです。
デメリットや詳しい解説は「教員を辞めて良かったこと悪かったこと5選」を見てください。
まとめ:教員が辛くて辞めたい!その理由と解決策!
上記を理解することで、教員が辛くて辞めたい気持ちが軽くなり、自分がどのような行動に移せばよいのかが分かるようになります。
最後にもう一度復習しておきましょう!
- 教員が辛くて辞めたい理由と解決策
- 保護者の対応が辛い
- 保護者対応は「一人で解決しない」が鉄則!
- まずは学年主任・教頭に相談
- 教員同士の人間関係が辛い
- 校長に移動願いを出す
- 臨時採用を続けているが、未来が見えない
- 未来が見えるようになるまで、現場は切り捨てる
- とにかく多忙!
- 完璧主義を辞める
- 授業が思うように進行できない
- 授業は経験と知識が必要
- 生徒との関係が上手くいかない
- 生徒との関係は修復可能
- 真面目に取り組むほど、馬鹿を見る
- 一般企業への転職を考えてみる
- 保護者の対応が辛い
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